地方勢VS中央勢!フェブラリーSで激闘展開 #競馬

明日、開催される今年初の中央競馬のGIレース・フェブラリーSでは、無敗で南関東三冠馬となったミックファイアと2年連続で地方競馬年度代表馬に輝いたイグナイターという2頭の地方有力馬が出走する。1999年に岩手のメイセイオペラが、本レースを制してから四半世紀を経たが、その後、フェブラリーSのみならず、中央のGIを制した地方馬はいない。それどころか、近年は重賞を勝つ馬すら現れず、2016年に南関東のトラストが札幌2歳Sを勝ったのが最後という状況。今回、レモンポップやウシュバテソーロといった強豪が不在だけに、地方の競馬関係者の期待は大きいだろう。

 

ミックファイアについては、JDDで中央勢を寄せ付けず三冠を達成した実力は申し分ないが、昨年秋の盛岡のダービーグランプリ後に、体重を大きく落として調子を下げて、年末の東京大賞典で惨敗していることから、どれほど復調しているかと言うところに尽きるだろう。わざわざ、、岩手まで遠征して左回りを経験させたのは、いずれも左回りの中央ダートGIを意識したものであろうから、その成果を期待したいところだ。

 

一方、兵庫のイグナイターは、去年のさきたま杯以降の4戦で、負けた相手は南部杯のレモンポップだけ。、その後、JBCスプリントを制し、5歳秋にして、遂に本格化した印象ではあるが、問題は東京のマイルが長いのではないかという点だろう。マイルレースでは、3歳時のユニコーンSや去年のかしわ記念で、掲示板にも載れておらず、スプリンターの印象がぬぐえないものの、南部杯での好走から、本格化した今ならという期待はある。もう一点、心配なのは、普段レースで騎乗している地方の騎手たち規定により乗れないため、西村騎手がテン乗りとなることだが、こればかりは、レースになってみないと吉と出るか凶と出るかは分からない。しかし、3歳時にデビューから、わずか2戦で中央から地方に移籍となった馬が、ここで中央GI制覇となれば、夢のような話である。

 

一方の中央勢も、昨秋のJBCクラシックの勝ち馬キングズソード、チャンピオンズカップ東京大賞典で連続2着のウィルソンテソーロ、チャンピオンズカップ東京大賞典で連続3着のドゥラエレーデ、昨年の本レース2着のレッドルゼルと粒揃い。恐らく、ゴール前、激しい叩きあいとなることは必定。楽しみな限りである。